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蓬莱通信

創作話食

長浜市は大通寺表参道の中ほどにタイトルの「創作話食」を冠した楽庵という小さな割烹居酒屋がある。数年前に当社で施工させていただいた店だが、創作和食料理を基調にカウンター越しにマスターである板前さんと会話しながらお酒がいただける小粋なお店で一品料理が多彩豊富なことと各地から様々なお酒を取り寄せ常備していることから、オープン当時は「酒菜三昧」という冠を付けていた。メニューの多彩さよりも、店主が来店してくださったお客様とどう関ったかに重きを置き始めたことが冠を変更したことにとてもよく表れているような気がする。

IMG_2553.JPGのサムネール画像この店のカウンターには竹のフローリング材を使用し、料理の器は陶器が多く、陶器と竹の合わさり具合がなんともいえない調和を生み出し、この店の独特の雰囲気を作り出していたこともあり、施主はとても竹素材を気に入ってくれていた。しかし当初の工事の予算には限りがあり、全ての食卓を竹素材で工事することが出来なかったので(カウンターのほかに、座敷とテーブル席がある。)カウンター以外の席では残念ながら板さんのトークと陶器の味のある器が折角の美味しい料理の演出効果を薄めてしまっていた。

マスターと会話を楽しみたい方は是非一度、お出かけください。

「創作話食」。基本、割烹なので板さんは調理場であるカウンター席前から離れるわけには往かない。しかし「離れたテーブルで少しでもカウンターに座っていただいているお客様と同じように会話したい。」テーブル席も竹材で作り直すことを施主は思い立った。確かにテーブルをカウンターと同じにしても、会話は成立しない。マスターは確かに話し上手だがそういうことではない。そう彼の料理が客に話し掛けるのだ。テーブルを竹にしてやればより、彼の話がお客に強く届くことになるのではないか?そんなわけで今「二期工事」が始まろうとしている。(といっても大袈裟な話ではなく、テーブル席を少し障るだけなのだが。)とはいえ、取り敢えず「創作話食」を店内で拡張することはそれで達成できるので今回はそれでいいのである。

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バンブーフローリング。床材だがその集成具合の模様が好きで私は良くテーブルや家具天板に使用している。「洋風の納まりでも和風味が出せるからだ。陶器の器にとても合いなんともいえない雰囲気を出すので、飲食店にはもってこいな気がする。また表面が非常に硬く丈夫なので、タフな食器の出し入れに耐える利点もある。

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