建物が新築の為、内装も全て新装工事だったので建築の設計段階から家具もオーダーサイズでの計画で取り組みました。お施主様は別注家具を依頼されるのが初めてだったので、思い入れも熱く御自分の計画通りの大きさや形や色が意のままに実現を約束されて行く設計図に深く感心されていたのが印象深いスタートになりました。
内装は薬局らしい清潔感のある白を基調にしたいので、出入り口や扉などは温かみのある、明るい木目。調度品(待合ベンチ)などは柔らかいパステルの色調や淡いグリーンをイメージされていたので、建具に色合せした玉無垢の木目を家具に使用してみました。カウンターの中にはレジを初め薬剤を管理する沢山のコンピューターや周辺機器が収納され複雑な配線を隠蔽したり家具の間を縫うように配線が必要だったので設計の段階から家具の仕切りに欠き込みや穴を設けて対応しましたが、最後は更に複雑な位置関係をフォローし美しく仕上げる為に、現場で最終微調整の穴あけなども、実行します。

レジカウンターの荷物置きを取り付ける位置や高さと作業カウンターとの大きさの違いなど機能によってそれぞれ違った寸法構成でベストサイズを求めていった結果個々の家具の奥行きなどが不揃いに成ったが、合体されて大きな1つのカウンターになったとき自然なフロントラインが出せるように家具の前面を微妙にずらし鈎になったくぼみにミニ家具を配置することで一体感を求めるデザインとして締めくくった。最後に大型の家具なので建築内装工事のご好意により、内装とも一体感を持たせてもらう為、内壁の裾に貼られた塩ビの巾木を延長して家具の裾にもつけていただき、作り付けの雰囲気も高めていただけた。
当初は既製品のカウンターを並べて事を始めようとお考えだったお施主様も、別注家具屋と約半年間(建物が建つ前から完成まで)お付き合いいただいた結果、大変満足頂くことが出来、予定の無かった追加注文の余禄にも預ることが出来ました。

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