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蓬莱通信

部材の機能に「こだわる」

先日古いお客様から、新たに家具(別注の業務家具)のご注文を給わった。写真

左が納まった状態の部分写真、右は製作中に工場にて撮影したものである。

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新聞販売店の配達段取りのため広告を挟んだり配達地域別に荷さばきする為の作業台の増設を目的に製作しているが作業場をリフォームし広げたのに準じ新しいものが必要になったので今回の依頼となった。もう10数年くらい前に製作した既存家具は表面材こそすり減って捲れたり部分破損しているものの、家具としてはダメになっておらず、今でも非常に使いやすい機能を備えているため大変気に入ってもらえており、今回増設する家具もまったく同じ設計で行った。(ただ、色は白から茶色に、柱の欠き取り加工あり)‥見出しの「こだわり」を書かなければなるまい。‥‥家具の扉部分にあり。丁番が普通丁番。通常この手の家具は使用後も建て合せ修正可能なスライド丁番を使用するが意外と丁番自身が邪魔になりぎりぎりまで収納し難かったりする。普通丁番は厚みが無いのでそれが可能。もう一つは扉の取っ手をつけないこと。小さな「つまみ」だったとしても、人がすれ違う時家具側を通行する人の衣服に引っかからない利点があるが開け閉めは2アクションになり取っ手付きより遅い欠点もある。‥何が言いたいかというと、見た目や造りが同じでも住宅用に設計する時と逆の慣性が働いた機能設定があるということである。つまり「戸袋の中は作業中には必要なくしかも大容量の収納スペースが必要で戸袋の上の作業台は並行に何度も扉の前を行き来しなければならない」2つの異なる機能が一個体に作られている設計で住宅用には無い考え方なのである。

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