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蓬莱通信

内装工事の施工詳細図

2日続きの雨で、根雪もほぼ溶けて無くなりました(*^^*)
今日はデスクワークの日です。図面書いてます。CADで貰った建築施工図から、更に手描きで施工詳細図を起こしてます。パソコンの方が速くて美しい作図が可能ですが、現場の材は手作業で刻むので、紙の上で1度予行演習が出来ます。アナログで手間のかかる作業ですが、お陰で現場で何をどう構築すべきか、バッチリ頭に焼き込めます✌️序でにこの段階で、机上の空論も駆逐出来、現場作業時の納まり議論時間(笑)を大幅にカットする事が出来ます。時に、デジタルよりアナログの方が精緻な結果をもたらす良い例ではないか?(笑)と考えます。【ここまでは、Facebookからの転載です】

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さて、続きの話ですが、同じ施工について何故、複数の図面が必要か?同じことを書き写す時に、計算違いや書き間違いで、かえってトラブルの原因になるのでは?ましてや、コンピューターで演算された数値と手描きでは当然、精密さはパソコンの図面でしょう!と、一理ある質問が聴こえてきそうだが、僕はこの作業について次のように考えている。「現場で図面と同じ思考をもった、コンピューター仕掛けのロボットが施工してくれるならこんな作業は無駄の極みですよね(笑) 現場ではパソコン製図した当事者や、ロボットが施工するわけではないのです。だから、デジタルな図書に対してアナログな人間向けの通訳が必要である筈なのです。更に、コンピューターが勝手に考え出したデザインがCADとして出来上がったのではなく、当然、人間がデザインした設計図書ですから、ミスもあります。そしてここからが一番重要で何故?の中心的な答えになります。それは、デザインを主体に監理する者の立場からの図面が一番最初にあって、次に施工を管理する者の立場からの図面が出来る。次には、僕たちのような実際に現場で具体的に仕事をする立場からの図面が必要なのです。そして最後に設計、管理、施工のすべての立場を完全通訳した図面が出来上がります、現場が実施されながら。それを竣工図といいます。どの途中図面も竣工図のために必要不可欠です。いわばそれぞれの立場が他方に対してコミュニケーションをとる手段なわけです。竣工図は新築なら確認申請完了検査済証を得る大事なパスポートですからとても大事な図書です。途中の図書に自分の立場に優位過ぎる内容や、適当さが色濃く出ていると問題の多い造作物が出来上がってしまうので、注意が必要です。特に他方は専門的な分野をそれぞれの立場に任せているのですから、他方から渡された図書の自分の専門分野について、正確な見解を表さなければなりません。そういった意味で僕は作図をすることにしています。

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話はズレますが、「狼煙」をご存知でしょうか? のろし。そう、インディアンとかが、高い崖の上で燻し上げるあの煙です。彼らは遠くにいる仲間に煙の色や形の違いで、SOSや危険が迫っていることを知らせています。昔の事ですから、火を起こすのも大変な手作業だし、その作業たるや随分アナログですよね。でも、煙の種類や煙の立ち方を変えるために煙に色がつくように混ぜ物したり、燃やす物の積み方を変えたりと随分システマチックに煙を操ります。しかも、情報伝達は電光石火で正確。煙の意味を知るものがそれを見れば何を伝えているかすぐに全貌が明らかになります。何が言いたいかというと、作業はアナログでもその情報伝達方法は実はデジタルなんだと。 締めに入ります。アナログな作業でもデジタルな作業でも、使う人間の思考がデジタルでなければ精緻な伝達は不可能であると思いませんか?僕はこう考えています。手描きであれコンピューター作図であれ状態と立場によって作業手法は変えればいいのだと。ただ、重要なのは相手に伝えたいことが何なのか、簡潔でハッキリと表されていて素早く解る内容か?ということだと思います。仕事内容は相当アナログな僕ですが、今回は「デジタル思考のススメ」みたくなってしまいましたね(笑)